名古屋発!4社合同スマデビハンズオン講座開催~JR東海テクノクリエイト、ほか製造・インフラ関連企業の4社が参加~

2025年6月19日~20日、JR東海テクノクリエイト株式会社(以下、JR東海テクノクリエイト)を会場に、名古屋エリアのユーザー企業4社が集まり、スマデビハンズオン(基礎機能マスター)講座を開催しました。
本講座は、単なる製品機能レクチャーにとどまりません。業務部門担当者が、自ら業務改善できるマインドを持った市民開発者(業務デザイナー)へ成長することをゴールとしています。
本記事では、DX人材育成に悩むユーザーが企業を越えて協力し実現した講座の模様を紹介します。

開催の経緯

講座開催の発端は、スマデビユーザーのコミュニティでした。「デジタルの民主化」を進めたいユーザーが集まる交流会で、名古屋エリアの企業同士が課題を共有したことがきっかけです。
そこでは、
・現場メンバーを業務デザイナー(市民開発者)として育成したいが方法が分からない
・DX推進担当や情報システム部門に負荷が集中してしまっている
といった共通の悩みが挙がりました。
そこでまず2024年12月に、JR東海テクノクリエイトと名古屋拠点の製造系メーカーが合同でハンズオン講座を実施。これが好評を博し、2025年6月では新たに2社が参加し、4社合同の取り組みへと拡大しました。

<2024年12月 合同開催の様子>
集合写真

会場は、JR東海テクノクリエイト本社の会議室です。
同社はスマデビ活用4年目。経営企画部を中心に安定した運用体制を築いています。次のテーマは、“業務部門主体で業務改善をさらに推進すること”。
そのためには、現場メンバー自身が業務改善に取り組めるようになることが欠かせません。
この役割を担う人材を、同社では“市民開発者(業務デザイナー)”と位置づけ、現場部門の育成に力を入れています。

その育成手段のひとつとして、ドリーム・アーツが開催するスマデビハンズオン講座を活用しています。
この講座ではスマデビの基本機能に加え、実務での使い方や活用イメージまで深く学びます。これにより「自分もできそう」と感じるマインド形成に繋がることがこの講座の特徴です。
同社では複数回の講座を通じて社内の業務デザイナー育成を進めてきましたが、今回の4社合同開催はその取り組みを名古屋エリアの企業へと波及させる形となりました。

当日の様子

今回、4社約50人が参加。
東京・大阪・山梨・静岡・茨城の各拠点ともオンラインで接続し、対面×オンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施しました。

参加者は、人事・総務・経理といったバックオフィス部門だけではありません。今回は約7割が事業部門・現場部門のメンバーでした。自分の業務を自分で改善したいという目的意識を持った現場メンバーが多く参加する講座となりました。


名古屋記事参加者グラフ

当日は、他社の担当者が同じテーブルで学び、分からない点をその場で教え合う光景が随所で見られました。 さらに、スマデビに精通した事務局メンバーが企業の垣根を越えてオンライン参加者も含めサポート。自然に参加者をサポートする体制が生まれていました。

講座終了後、参加者はSmartDB認定制度(SCS)※1に挑戦しました。
SCSの中でも応用機能を習得した証となるSILVERグレード※2を39人が受験し、28人が合格。合格率は72%でした。学んだ内容がすぐに自分のスキルとして“見える化”されるのも、この講座の魅力です。

講座の様子_1 講座の様子_2
※1 SCS(SmartDB Certified Specialist):「SmartDB」に関する優れた専門知識や技術を証明し、「デジタルの民主化」を推進・実現できる人材であることを認定するプログラム
  
https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/scs/
※2 SILVERグレード:SmartDB応用機能の習得者であることを証明するグレード
  

参加者の声

今回の講座について、参加者の皆さんに感想を伺いました。

青の女の人アイコン

スマデビを体系的に学べたことで、業務の考え方の幅が広がったと感じています。

赤の男の人アイコン

実績管理のバインダを作成中だったので、今まさに欲しかった内容でした。とても有意義でした。

合格者同士で「この勢いでSCSのGOLDグレード※3も目指してみたら?」「やってみようかな」といった前向きな会話が自然に生まれていました。
単なる製品機能レクチャーではなく、“次の一歩を踏み出したい”という意欲につながっています。
主催のJR東海テクノクリエイト 村田さんからもコメントをいただきました。

村田さん丸

社内に講座開催のお知らせをすると、自発的に20人を超える方が集まってきます。改善意欲をもつ現場社員が増え、より業務効率化が進んでいくと期待しています。講座の受講だけでなく同じ名古屋でスマデビを活用している企業と良い交流の機会にもなりました。

またJR東海テクノクリエイトでは、SCSを社内の正式資格として扱い人事評価に反映しています。
学びが評価に直結する仕組みを整えることで、参加者のモチベーションと社内浸透を同時に高めています。

講座後は、各社の事務局同士で懇親会も実施しました。
運用ルールや定着のコツ、現場での“あるある”など情報交換を行い「自社だけで抱え込まなくていい」という安心感が広がりました。

講座の様子_3 講座後の懇親会の様子
※3 GOLDグレード:SmartDBのAPIを用いた外部システム連携ができることを証明するグレード
  

まとめ

「デジタルの民主化」に挑む企業が増える中、名古屋ユーザーも盛り上がりを見せています。

中でもJR東海テクノクリエイトは、スマデビハンズオン講座による育成に加えて、SCSの合格者を継続的に増やしています。学んだスキルは人事評価にも反映され、「学んで終わり」にしない仕組みづくりが進んでいます。
また同社は、ユーザーコミュニティ「デジ民コネクト」にも積極的に参加。他社と学び合いながら、スマデビを軸にしたデジタル人材育成を社内で実践しています。

ドリーム・アーツは、こうした取り組みを今後もユーザーの皆さんと一緒に広げていきます。
「現場から改善できる人材を育てたい」「業務デザイナーを社内で増やしたい」
そんなテーマについても、継続的に発信・支援していきますので、今後もぜひご注目ください!

基礎機能マスター講座とは

ドリーム・アーツでは「デジタルの民主化」を加速させる認定制度(SCS)を設けています。
体系的な学習をするための学習コンテンツを用意しており、その一つが基礎機能マスター講座です。業務アプリの入力フォームやワークフローを一から作成することにより、スマデビの基礎が習得できるハンズオン形式の講座です。 講座のゴールとして、SCSの基礎知識が習得できたことを証明するBRONZE※4やSILVERグレードの認定を目指します。
本講座では「購入申請」という具体的な業務シーンを題材にすることで、参加者自らが手を動かしながら、課題に対する適切な設定方法を学ぶことができます。

スマラジ!基礎機能マスター講座の紹介画像

※4 BRONZE:SCSの最初に受験する、基本機能の習得者であることを証明するグレード