
2026年7月2日開催「スマデビ ジャンボリー!2026*¹」にて、「デジタルの民主化(デジ民)*²」を進める熱意ある女性たちのコミュニティ「スマデビQUEENS」が発足。
社員の約8割が女性で、独自の改善手法を確立し展開する、オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社(以下、OBCO)をゲストに迎え、「現場が自ら動く改善文化のつくり方」をテーマにお話いただきました。
推進部門だけでなく、実際に現場で改善活動に取り組む方にもご登壇いただきました。業務改善を他人事化させず、現場全体に根付かせていくための実践知が共有され、参加者は多くの気づきを得る場となりました。
*¹ スマデビ ジャンボリー!2026:https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/sdbjamboree2026-report/
*² デジタルの民主化(デジ民):https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/democratization/
目次
デジ民による改革を進める女性たちのコミュニティ「スマデビQUEENS」が発足
「スマデビQUEENS」は、デジ民による改革を進める熱意ある女性たちがつながり、互いの取り組みや悩みを共有しながら、業務改善を前に進めていくためのコミュニティです。
昨年開催した女性限定のコミュニティイベントでは、「話しやすい雰囲気だった」「似た立場の方と話すことでモチベーションが上がった」といった声が多く寄せられました。また、SmartDB認定制度(SCS)*³では、一般的なIT資格と比較して女性比率が高いという特徴も見られます。こうした参加者の声や背景から、日々デジ民や業務改善に向き合う方々が、会社や役割を越えてつながり実践のヒントを持ち帰れる場として「スマデビQUEENS」がスタートしました。
*³ SmartDB認定制度(SCS):https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/scs/
OBCOが語る「現場が自ら動く改善文化のつくり方」
基調講演には、オリックスグループ各社のバックオフィス業務を担い、グループ全体の業務の標準化・効率化を推進するオリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社にご登壇いただきました。講演テーマは「現場が自ら動く改善文化のつくり方」。
同社が長年取り組んできた独自の業務改善手法「Ecoまるマネジメント*⁴」の歩みをもとに、業務の見える化、改善活動の推進、そして現場に改善文化を根付かせるための仕組みづくりについてお話しいただきました。
*⁴ Ecoまるマネジメント:業務と作業を可視化し、計測・分析・改善を繰り返す独自のマネジメント手法
OBCOホームページ「仕事を科学する」:https://www.orix.co.jp/obco/improvement.html
今回の講演の大きな特徴は、改善を推進する部門の視点に加え、実際に現場で改善活動を進める方の視点からもお話しいただいたことです。
業務の見える化から始まったOBCO流の改善活動
OBCOの業務改善は、業務の見える化と生産性管理から始まりました。かつてはExcelで作業時間を計測し、件数を手作業でカウントするなど、アナログな方法で現場の実態を把握していたといいます。
その計測データや分析結果をもとに改善ミーティングを実施し、改善策を現場で実行。さらに、アナログでの計測はEcoまるアーツによるWebシステムでの計測へと進化。業務をフローで可視化し、状態を数字で捉えることで、関係者間に共通言語が生まれ、改善に向けた合意形成が進みやすくなりました。
さらに、RPAやAI-OCRなどの導入により自動化領域は拡大し、改善活動は加速していきました。一方で、開発や導入が専門部隊に集約されることで、現場が「人任せ」になり、改善スピードが停滞するという課題も生まれました。
そこで同社が取り組んだのが、業務改善の主体をもう一度現場へ戻すことでした。
改善の主体をもう一度、現場へ
OBCOでは、現場力を再生するために、大きく3つの取り組みを進めています。
1つ目は、業務改善の主体を現場に戻すことです。改善取組管理表を導入し、業務改善の流れや役割を整理することで、現場が「自分ごと」として改善を推進できる体制を整えました。
2つ目は、現場で開発できるソリューションの選択肢を広げることです。RPAやExcel VBAなど、比較的難易度が低く、学習教材も整っている領域から現場での開発を進め、改善スピードを取り戻していきました。
3つ目は、伴走支援の仕組みづくりです。改善相談会の開催や、開発ガイド・チェックリストの公開を通じて、現場が孤立せず、安心して改善を続けられる環境を整えています。
(オリックス・ビジネスセンター沖縄 町田さん)
改善を現場任せにするのではなく、現場が主体的に動けるように支援する。このバランスが、OBCOの改善文化を支える重要なポイントとして紹介されました。
現場と開発者をつなぐ「橋渡し」の役割
講演後半では、現場で実際に改善活動を進める立場から、改善を推進するうえでの難しさや具体的な取り組みが紹介されました。
(オリックス・ビジネスセンター沖縄 新井さん)
現場は日々の業務のなかで課題を感じていても、時間やスキルの不足、目指す姿の描きにくさから、改善の一歩目を踏み出しにくいことがあります。一方で、業務課題を最もよく理解しているのも現場です。
OBCOでは、現場がAsIsと目指す姿をフローで描き、課題を整理することを重視しています。たとえば受付業務の自動化では、作業時間を1,840時間から1,506時間へ削減し、依頼チャネルも4つから2つへ整理。通勤費受付業務では、手作業によって発生していたミスを自動化により0件にすることを目指しています。
こうした取り組みのなかで重要になるのが、現場と開発をつなぐ「橋渡し」の役割です。現場の課題や目指す姿を整理し、実装につなげることで、改善活動を一部の専門部門だけでなく、現場全体の力へと広げていく姿が紹介されました。
業務改善を他人事にしないために
講演後には、「現場の業務改善支援について」をテーマにグループディスカッションを実施しました。参加者は、自社で取り組んでいる業務改善支援の内容や、現場改善を進めるうえで感じている課題を書き出し、テーブルごとに共有しました。
業種や会社は異なっていても、現場を巻き込む難しさ、改善活動を継続する難しさ、推進者が孤立しやすい構造など、多くの企業に共通する悩みが見えてきました。
OBCOの講演を受けて、参加者同士が自社の状況と照らし合わせながら意見を交わすことで、業務改善を他人事にせず、自分たちの現場でどう実践するかを考える時間となりました。
参加者特典として「業務改善取組表」を展開
今回のスマデビQUEENSでは、参加者特典として「業務改善取組表」をご用意しました。これは、講演のなかで紹介された改善活動の考え方をもとに、ドリーム・アーツで汎用的に活用できる形へ整理したものです。
現場の課題を見える化し、AsIsと目指す姿を整理しながら、改善の進め方や役割を確認できる内容となっています。参加者が業務改善を一歩前に進めるための実践ツールとして活用いただけます。
講演で得た気づきをその場限りで終わらせず、自社の現場で具体的な取り組みにつなげていく。スマデビQUEENSでは、こうした実践の後押しも大切にしていきます。
参加者の声
イベント後のアンケートでは、講演や参加者同士の対話を通じて、自社の業務改善を見つめ直すきっかけになったという声が多く寄せられました。一部をご紹介します。
・ここまで素晴らしい会に参加したのは初めてです。ありがとうございました。
・同じことに悩んでおられるのだと気づき、自身も頑張ろうと思えました。
・デジタル化も結局人が扱うものであり、良いアプリを開発するにもコミュニケーションがまずありきだと思いました。
・現場とlT推進部門の方の両面からのお話が聞けて、大変参考になりました。まずは可視化から始めます。
・「現場の声を言語化して橋渡しする」「現場が目指す姿を具現化するサポート」は自分が目指したい姿でもあったのでお話を聞いてあらためてもっと頑張りたいなと思いました。
まとめ
今回のスマデビQUEENSでは、OBCOの実践を通じて、業務改善を現場に根付かせるためには、ツールの導入だけでなく、現場が自ら課題を捉え、改善に向けて動き出せる仕組みと支援が必要であることが共有されました。
改善活動は、特定の推進者だけが頑張り続けるものではありません。現場の課題を見える化し、共通言語をつくり、周囲を巻き込みながら小さな成功体験を積み重ねることで、組織の文化として根付いていきます。
スマデビQUEENSは、そうした実践に向き合う人たちが、会社を越えて学び合い、次の一歩を持ち帰る場として、今後も活動を広げていきます。
ユーザーコミュニティ「デジ民コネクト」とは
「デジ民コネクト」は、デジ民を推進するユーザーのためのコミュニティです。
ユーザー同士の交流やイベント情報の発信、活用事例の共有などを通じて、現場の業務改善やデジタル活用を前に進めるためのヒントをお届けしています。
「SmartDB」を活用する仲間とつながり、他社の取り組みから学びたい方は、ぜひデジ民コネクトをご活用ください。
















