2023年8月1日

ダスキン、会計業務のフロントシステムとしてSmartDB®︎の本格利用を開始

~現場部門による業務デジタル化で経営基盤を強化~

 大企業向けクラウドサービスの株式会社ドリーム・アーツ(東京本社:東京都渋谷区、広島本社:広島県広島市、代表取締役社長:山本 孝昭、以下 ドリーム・アーツ)は、このたび株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市、代表取締役 社長執行役員:大久保 裕行、以下 ダスキン)が、大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB®︎(スマートデービー)」を導入し、2023年10月から会計業務のフロントシステムとして本格的に展開することを発表します。
なお、ダスキンは2022年11月よりSmartDB®︎の利用を開始しています。

「経営基盤の構築」をテーマにシェアードサービスセンター主導で業務デジタル化を検討

 ダスキンは、フランチャイズシステムを日本でいち早く導入した先駆者として、クリーンサービス事業、フードサービス事業、ケアサービス事業など多岐にわたる事業を展開しています。
長期戦略「ONE DUSKIN」のもと、「世界一 ひとにやさしいダスキン」を経営ビジョンに掲げ、現在は「中期経営方針2022」の取り組みを進めています。 そのなかで基本方針に基づくテーマのひとつとして「経営基盤の構築」を設定、具体的な施策としてはシェアードサービスセンターの運用・効率化が挙げられています。 過去にはダスキンおよび連結子会社で経理や人事等の管理業務において重複があり、外注委託費用などの管理コストが増加傾向にありました。 そこで、2019年に設置されたシェアードサービスセンターでは、「ダスキン及び子会社の経営効率向上への貢献」をミッションに掲げ、業務効率化と管理コスト削減に取り組んでいます。 そのためには業務デジタル化の推進が急務と考え、デジタル化に必須となるシステム基盤の検討がシェアードサービスセンター主導で行われました。

現場部門で開発、業務改善までおこなえる「デジタルの民主化」に共感しSmartDB®︎を導入

 業務デジタル化を推進するシステム基盤については、単なる業務効率化だけでなく、業務の集約や業務自体の見直しも含めて実施していきたいと考えていたため、業務をよく理解している現場部門が自らデジタル化できるようなシステムを検討しました。
 SmartDB®︎は高度なワークフローとWebデータベース機能を兼ね備えたノーコード開発基盤であり、プログラミングの知識がない非IT人材でも簡単にアプリを作成できます。 複数のシステムと比較し検討を重ねた結果、以下の点も評価ポイントとなりSmartDB®︎の導入に至りました。

SmartDB®︎の評価ポイント】

  • 標準機能が充実しており追加開発が不要
  • 会計業務のフロントシステムとして高度な業務要件に対応できる
  • 他システムとの豊富な連携実績
  • インボイス制度・電子帳簿保存法にも将来的に対応可能な機能を備えている


 

今後はインボイス制度対象業務や各種申請業務のデジタル化を促進

 導入後シェアードサービスセンター内での利用を開始していましたが、10月からは子会社を含む経理部門を中心に約1,000名が利用予定です。
現在は、会計業務のフロントシステムとして「振替伝票業務」「請求書支払業務」などのデジタル化に向けてシェアードサービスセンターを中心に SmartDB®︎で開発中です。 「振替伝票業務」「請求書支払業務」では、10を超える各種マスタと紐づいた伝票をSmartDB®︎で申請・承認。 承認されたデータをグループ会計システムに連携させる一気通貫した会計業務のデジタル化を予定しています。
基幹システムにデータを取り込む際、入力間違いによるエラーが起きないよう、SmartDB®︎上で金額一致確認のほか、日付や税率、科目チェックをおこなう「入力制御」を実現。 また、各伝票における明細を一覧でわかりやすく表示させるため「ダイナミックブランチ機能(※1)」の活用も含めて開発中です。

【会計業務をSmartDB®︎でデジタル化したイメージ】

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これらの複雑業務のデジタル化はすべてシェアードサービスセンターの非IT人材を中心に開発、展開しており、ドリーム・アーツが提供する認定制度(※2)において、すでに8名がSmartDB®︎で業務アプリのデザインや開発ができる「業務デザイナー」に合格しています。 このたびのデジタル化および本格利用により30%以上の生産性向上を見込んでいます。

今後は、シェアードサービスセンターで担うほかの会計業務をはじめ、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した業務や各種申請業務のデジタル化についても順次、展開する予定です。
また、社内他部署や子会社の個別業務についても、シェアード化を含めてSmartDB®︎でデジタル化することを検討しています。 そのためにも社内に業務デザイナーを育成し、グループ全体の業務効率化に向けて取り組みを加速させる予定です。

※1 業務アプリ同士の多階層の親子関係、多段参照・集計等の多様なデータ連携、アプリ間の動的な権限制御などをノーコードで開発することが可能
※2 SmartDB®︎による業務デジタル化の習熟度・スキルを個人へ認定するプログラム
https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/scs/

株式会社ダスキン 執行役員 人事部 シェアードサービスセンター 品質保証・リスク管理部担当 飯田 健司氏からのコメント

 ダスキンは、お客様の喜びを第一とする創業者 鈴木清一の思いを経営理念とし、2016年3月期からは、長期戦略「ONE DUSKIN」のもと、「世界一 ひとにやさしいダスキン」という経営ビジョンを掲げています。 現在は「中期経営方針2022」の取り組みを実行し、企業価値向上のために、経営基盤強化として全社の業務効率化を重視しています。 実現に向けて効率化のためのツールを導入するだけではなく、人材育成の観点からも業務に関わる現場の社員が主体となって業務改善にまで踏み込んだデジタル化が不可欠です。 現在シェアードサービスセンターでのSmartDB®︎を活用した取り組みは、全社の業務効率化と業務改善に大きな影響を与えるだけではなく、すでに人材育成の面でも効果が出てきています。 今後もデジタル化を積極的に推進し、さらなる企業価値向上を目指します。ドリーム・アーツ様には引き続き“協創パートナー”としてご支援いただけることを期待しています。

 ドリーム・アーツは、今後も“協創”を理念に掲げ、「現場力強化」「企業競争力向上」に役立つトータルソリューションを提供してまいります。

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