VUCA時代:自律的業務デジタル化の夜明け

VUCAが紙面を再び賑わすようになった。言わずもがな新型コロナウイルスの影響からだ。
今回はこの「VUCA」、そして新たに登場した「ニューノーマル」から2020年の当たり前について考えてみた。

VUCAのその先に

「VUCA」という言葉はさまざまな記事で以前から扱われているが、遡っても歴史は新しく、軍事用語として使われだしたのが1990年代とのこと。

アルファベットを分解していくと、「V:Volatility(変動性)」「U:Uncertainty(不確実性)」「C:Complexity(複雑性)」「A:Ambiguity(曖昧性)」となるが、日本語の頭文字だけでも「変・不・複・曖」と穏やかではない感じがひと目でわかる。端的に表現すれば、「明日どうなるかわからない」ということだ。

VUCAを構成するアルファベットの意味

この言葉が私たち一般の目にも触れるようになった2010年代を振り返っても、「VUCA」に思い当たるような事象は様々ある。世界的に天災が多い10年だったが、すでに「VUCA」自体の変化がはじまっていないだろうかと最近よく考える。医療環境が整った日本にいるからか、新しいウイルスが世界中に蔓延する2020年は「VUCA」がさらに加速した「Super VUCA」時代に突入していると感じるのだ。

双璧をなすは「ニューノーマル」

同じような表現で「ニューノーマル」という言葉が浸透してきてはいるが、「VUCA」も「ノーマル」もその定義・常識が変化しているという共通項がある。

「ニューノーマル」という言葉を考えると、そもそも「ノーマル」自体が変わっていることに気づく。50年近く前に遡れば、【一億総中流】や【年功序列】などがノーマルそのものだったはずだ。しかし半世紀の間で「ノーマル」の意味は大きく変わり、先に触れた50年前のノーマルはいまや「プレノーマル(Pre-vious Normal)」と表現されるべきだろう。そう、当たり前が変わったのだ。

再び「VUCA」に話を戻すと、こちらでも当たり前が変わったことに気づくことができる。単語の意味だけで言えば「VUCA」は先行きの見えない状況を表しているだけだが、用いる時にはその状況を前提にどうするかということも込められている。ただ不安を煽っている訳ではない。

進む先、進んだ先が見えていたことで成立していた年功序列のような時代はとうに終わった。欧米の先進的な動きなど、先駆者の成功に右倣えすることで成立する時代でもない。これからは先駆者の付けた足跡を辿るのではなく、変化に合わせて自らが動く時代だ。

そして、その流れは不可逆であり、弾み車のように速度を上げ続けている。今までのように時間を使って集団でスクラムを組んでどうするかを考えるだけでなく、自ら判断して動くことも求められる自律の時代、それが「Super VUCA」なのだ。

自律を重んじる「令和の当たり前」とは

「Super VUCA」は存在しても、「プレVUCA」は存在しない。
なぜなら固定的で確実かつ分かりやすい時代が「プレノーマル」であり、「VUCA」はその真反対のことを意味しているからだ。

ニューノーマル・Super VUCAはビジネスに置き換えると「自律的業務デジタル化」

そう考えると、少し前の当たり前だった勤務=出社や紙・ハンコが前提の業務などは、「プレノーマル」における1つの象徴といえるだろう。同じようにかつてシンボリックだった「ノーマル」なモノたちは消えていく。それが「Super VUCA」の時代であり、変わらないことこそが【令和のリスク】なのだ。
そして、誰かがいずれやってくれるからではなく、自律の中でどうするかが【令和の行動指針】だ。日々行っている業務もデジタル化に関しては、情報システム部門の力に頼るのではなく、自律的に取り組むことが必要だ。力を借りるのは良いが、頼りきって任せるのが自律の「Super VUCA」に適さない。

「Super VUCA」や「ニューノーマル」への最適解はまだない。いや、最適解はずっとない、もしくは変わり続けるものなのかもしれない。時代と同じく、業務も同じく変化するのだ。そのことに気付くことができるのは普段業務を行っている現場部門にほかならない。変わり続ける業務をデジタル化し、磨き続けていくのは【あなた】なのだ。

業務をデジタル化することは対象業務の効率を上げるだけでなく、今まで疑問に感じていなかったムダに気付くことにつながる。このサイクルを手に入れることができれば、あなたは業務・デジタルの両面で継続的な改革者となれるのだ。自律的であることが重要ではあるが、やはり新たな取り組みにはパートナーが必要となる。
私たちドリーム・アーツ、そして大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(スマートデービー)」は、サービス・実績の面からあなたが進める業務のデジタル化を幅広くサポートすることが可能な稀有な存在といえる。

変わらなければならないことを挙げれば、枚挙に暇がないが、令和を変化がはじまった年と考えたのではもはや手遅れだろう。

そう、2020年は「変化に取り組んだ年」、そして2021年は「変化が定着した年」。身近にある業務とデジタルの関係もこの変化と伴走してみてはいかがだろうか。

参考事例
日本特殊陶業株式会社様様

現場主導で取り組み、わずか3ヵ月で20業務をデジタル化!

世界トッブシェアを誇る、総合セラミックスメーカーの日本特殊陶業。多忙を極める人事部門の若手担当者2名がたった3ヵ月で20の申請業務をデジタル化した。喫緊の課題であった紙文化からいかにして短期間で脱却できたのか…!?

マーケティンググループ 梅原

この記事の執筆者:梅原 (マーケティンググループ)

中堅中小向けパッケージメーカーから転身。
ドリーム・アーツでは営業やSI活動などを経験し、現在は大企業向けのマーケティング活動に日々奔走中。パートナーとのアライアンス対応で、システム面でのやり取りも担当中。